本研究では、下肢リンパ浮腫患者の浮腫および身体機能・精神的健康の改善につながる運動プログラムを開発し、その実行可能性を検証した。文献レビューの結果、リンパ浮腫および身体機能・精神的健康の改善に効果を認めた運動は、水中運動や自動抵抗運動などのレジスタンス運動であった。リンパ浮腫の診療に関わる看護師、理学療法士と共に、座位や臥位で行えるレジスタンス運動を中心に運動プログラムの内容を検討し、対象者が一人で安全に実施できるプログラムを開発した。介入の結果、運動プログラムは継続的に実施できる内容で、継続することで肢周径の改善につながる可能性が示唆された。
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