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2018 年度 実施状況報告書

下肢人工関節手術患者の手術前後の生活に関する満足感と身体活動量についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K20702
研究機関佐賀大学

研究代表者

松永 由理子 (明時由理子)  佐賀大学, 医学部, 助教 (50612074)

研究期間 (年度) 2017-02-07 – 2020-03-31
キーワード身体活動量 / 加速度内蔵型活動計 / 人工関節置換術 / QOL / 患者満足度
研究実績の概要

今年度は人工膝関節全置換術(TKA)後2年が経過した患者66名と年齢・性別をマッチングした健康なコントロール群64名の身体活動量とQOL調査を行った.年齢別に分析した結果,75歳未満群は健康なコントロール群の身体活動レベルに達していなかったが,75歳以上ではLight Physical ActivityとTotal Physical Activityは健康なコントロール群と同レベルまで達していた.TKAを受けることにより,高齢患者の身体活動量が健常者なみに増加していることが示された.
人工股関節全置換術(THA)患者の術後3年の身体活動量,満足感,QOL調査を行った.身体活動量について,一日の平均歩数は術前5112歩,術後3年6610歩で術前より有意に増加し(P <0.001),MVPAの1日の平均時間(分)は,術前5.6分,3年11.5分でいずれも有意に増加した(P <0.001).疾患特異的QOL尺度のOHSスコアは,術前より術後に大きく改善し,約9割の患者は満足していると回答した.主観的な身体機能評価のスコアと歩数およびMVPAとの相関が示され,痛みや日常生活での困難さが身体活動量に影響していることが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通り、人工膝関節および人工股関節全置換術患者の調査を行い,術前・術後6ヶ月・術後2年・3年の身体活動量とQOLについての分析をしている.

今後の研究の推進方策

人工膝関節および人工股関節全置換術患者の身体活動量,患者の満足感,QOLについて分析を行い,術前から術後の変化を明らかにする.また,術後の身体活動量,患者満足感,QOLに関連する要因を検証する.

次年度使用額が生じた理由

概ね計画通りに使用していて、関連文献の取り寄せ等に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 人工股関節手術患者の身体活動量と主観的身体機能 (Oxford Hip Score)の長期的評価2018

    • 著者名/発表者名
      松永由理子,藤田君支,田渕康子
    • 学会等名
      第44回日本看護研究学会学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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