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2015 年度 実施状況報告書

子宮頸部前がん病変と診断された女性のスティグマの実態と関連要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K20704
研究機関札幌医科大学

研究代表者

大塚 知子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (60737378)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードがん看護 / 子宮頸がん / スティグマ
研究実績の概要

本研究の目的は、子宮頸部前がん病変と診断された女性のスティグマの実態と関連要因を明らかにすることである。平成27年度の研究計画は、研究課題を遂行する上での準備や研究環境を整えることであり、以下の成果が得られた。
1)子宮頸がん患者のスティグマの実態と関連要因に関する文献検討について
子宮頸がん患者のスティグマの実態および関連要因についての文献検討を行ったが、国内外の文献ではスクリーニング検査に関するものや発展途上国の現状に関する文献が多数であり、スティグマの実態や関連要因が明らかになるような示唆は得られなかった。しかし、本研究の意義が明確となったといえる。
2)がん患者のスティグマの実態と関連要因に関する文献検討について
1)より、子宮頸がん患者のスティグマの実態および関連要因に関する示唆が得られなかったため、がん患者のスティグマという包括的な視点でスティグマの実態と関連要因に関する文献検討を行った。CINAHLを用いて「cancer」and「stigma」の検索式により得られた先行文献のうち、入手可能であり、がん患者を対象としている29文献のうち、人種や民族性に特化した対象の文献を除いた25文献を分析対象とした。その結果、対象となった25文献のうち、質的研究の8文献からは、スティグマの実態としてと6のカテゴリーが、量的研究の17文献からは15の関連要因についての示唆が得られた。なお、この文献検討の結果から得られた知見は2016年9月のINTERNATIONAL CONFERENCE on CANCER NURSINGにて発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究遂行に向けて、子宮頸がん患者のスティグマに関する文献検討を行うことが目標であったが、子宮頸がんに関する文献が少ないという現状が明らかとなった。対象範囲を拡大して文献検討を行い示唆を得ることができたため、今年度行う予定であった内容は予定通りに行うことができた。

今後の研究の推進方策

文献検討で子宮頸がんのスティグマの特徴が得られなかったことから、がん患者のスティグマという包括的な視点から子宮頸がん患者の特徴を検討して、質問紙の作成を行う必要がある。そのため、今後若干の遅れが生じる可能性がある。今年度はデータ収集を行う予定であったが、エビデンスレベルの向上・維持のためにも、文献データソースを拡大し、がん患者のスティグマに関する概念枠組みを検討していく。

次年度使用額が生じた理由

パーソナルコンピューターの購入が当初の予定より安価であったこと、研究者との打ち合わせがメールや電話でのやり取りとなったことで旅費の執行額が予定よりも少なくなった。

次年度使用額の使用計画

質的研究および量的研究に使用するソフトの購入および研究環境を整えることを目的として液晶モニターの購入を物品費から行う。また、今年度は研究を遂行する上で重要な年となるため、定期的な研究の打ち合わせを行うだけでなく、データ収集や情報収集のため学会への参加を積極的に行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Causes of Stigma in Cancer Patients: A literature Review2016

    • 著者名/発表者名
      大塚知子
    • 学会等名
      INTERNATIONAL CONFERENCE on CANCER NURSING 2016
    • 発表場所
      香港
    • 年月日
      2016-09-04 – 2016-09-07
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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