高侵襲手術である冠動脈バイパス術(CABG)の患者を対象に、手術記録をもとに術式をOn-pump CABG(ONCAB)とOff-pump CABG (OPCAB)に分けて年齢・性別・手術時間・術中出血量をマンホイットニーのU検定で解析し、関連性を検討した。その結果、年齢や性別に術中出血量や手術時間に有意差は認められなかったが、冠動脈バイパス術における人工心肺の使用の有無と術中出血量には有意差が認められた。今後は、術中出血量を含む周術期の患者情報と看護ケアが必要となる疼痛やせん妄、栄養状態との関連について検証する。
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