非侵襲・非接触型の生体情報センサを用いて循環・呼吸状態の把握について検討することを目的とした。生体情報センサは焦電型空圧センサを用いたエアセルシート構造とし、体動によって生じる空圧の微小な動きから拍動数、呼吸数を測定できるものとした。全身麻酔にて手術を受ける5名の成人患者とし、各対象者から術中に各10回の計50回の測定値を分析の対象とした。結果、脈拍数・呼吸数それぞれ、臨床にて許容できる範囲内であった。生体情報センサを用いて術前の循環動態の把握から、看護介入をすべきか否か、またどのような看護介入をすべきか、判断するツールの一つになると考えられた。
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