研究課題/領域番号 |
15K20720
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
野島 敬祐 京都橘大学, 看護学部, 講師 (70616127)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | トリアージナース / ストレッサー / ストレス / 救急外来 / ストレッサー尺度 |
研究実績の概要 |
研究者が前段階で行った研究結果であるトリアージナースのストレッサーの内容からトリアージナースのストレッサー尺度に必要な質問項目内容を抽出した.救急看護学に精通した研究者からのスーパーバイズを受けながら,トリアージナースの属性8項目,トリアージナースのストレッサー尺度87項目,臨床看護職者のストレッサー尺度(NJSS)33項目,Stress Response Scacle-18(SRS-18)の18項目の合計146項目の質問紙を作成した.全国の救急外来に勤務するトリアージナースに質問紙を郵送し,回答を依頼した.その結果,363名の回答に基づき,87項目の因子分析を行い,トリアージの能力不足,多忙なトリアージ業務,説明に理解が得られない患者,待たせている患者の訴え,トリアージ能力を高める支援の5因子44項目で構成されるストレッサー尺度を作成した. 次に作成したトリアージナースのストレッサー尺度の信頼性・妥当性を検証した.本尺度はCronbach’s α係数が高いこと,再テスト法により,すべての因子間で中程度の相関がみられ,内的一貫性,安定性はある程度確認された.また,因子分析では予備研究で見出されたストレッサー内容とほぼ一致する5因子が抽出され,既知グループ法の仮説が検証されたことで構成概念妥当性確認され,さらに,本尺度とSRS-18,NJSSの総得点は共に正の相関があり,基準関連妥当性が確認された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
提出した計画書通りに、救急外来のトリアージナースのストレッサーを測定する尺度の作成が出来ているため.
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今後の研究の推進方策 |
計画書通り進めていく予定である.今後は,救急外来のトリアージナースを支援できる支援プログラム内容の抽出を行う.また,専門家集団によるフォーカスグループインタビューを行い,プログラムの妥当性の検証を行う.完成後は,近隣の救急外来において,プログラムを実施し,評価していく予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
ストレッサー尺度の全国調査で得られたデータの入力を自分で行い,人件費として計上していた額に満たなかったため.
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次年度使用額の使用計画 |
データ入力は今年度も必要であり,人件費として使用する.
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