早産児を出産し児がNICUに入院した母親の出産体験の内容を明らかにすることを目的に、3名の母親を対象に、産後早期に面接調査を行った。面接内容を質的帰納的に分析した結果、早産児の母親の出産体験として、【早い週数で生まれてくるわが子の健康状態を常に憂慮しながら出産に向き合う体験】、【医療スタッフの対応に安心感・不安感を抱く体験】を含む9つカテゴリーのが形成された。早産児の母親の心理的健康を保つための支援として、産後早期の出産体験の振り返りの支援を行う必要性と出産体験の振り返り支援におけるアセスメントの視点について示唆が得られた。
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