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2015 年度 実施状況報告書

知的障害者を在宅で長期間にわたり養育してきた老年期にある親の経験

研究課題

研究課題/領域番号 15K20731
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

廣山 奈津子  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 特任助教 (00733081)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード知的障害者 / ナラティヴ
研究実績の概要

本研究は長期間にわたり在宅で知的障害者と生活をしてきた親が「どのような人生を経験してきたのか」「自分が老年期を迎えた今、最も困難に感じていることはなにか」という語りに焦点をあて、老年期を迎えて経験した思いや直面した課題を明らかにすることで、いま現在、知的障害者を育てている若い世代の親たちや、出生前診断を受ける人々へ、1つの情報として提供することを目的としている。
平成27年度は、以下の3点を行った。1.リサーチクエスチョンを精選するために、知的障害者の親の会との交流や出生前診断に関するカンファレンスや学会への参加を通して情報収集を行った。親の会の方々との対話や研究協力者との会議をもち、リサーチクエスチョンは徐々に形となりつつある。2.関連する文献の収集を行った。障害者が施設に入居する際の家族の葛藤などを明らかにした文献など知的障害者の現状について医中誌とPubMedを中心に文献を検索し整理した。3.研究方法についてはまだ詳細まで確定はしていないが、ナラティヴ研究法を取り入れることとし、語りを行ってもらうインタビュー参加者を募るためのフィールド及び協力者の確保に努めた。現在のところインタビュー参加者は未定であるが、参加者の候補を紹介してくれる協力者の承諾は得られている。
平成28年度は研究計画書を完成させ、倫理審査委員会の承認を得て、インタビューによるデータの収集を開始したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

リサーチクエスチョンが定まらず、研究計画書の作成が遅れたため、倫理委員会の承認を得るまでに至らなかった。

今後の研究の推進方策

平成28年度は研究計画書を完成させ、倫理審査委員会の承認を得るために申請書類を整えることを最優先とする。倫理委員会の承認が得られたら参加者をリクルートし、インタビューによるデータの収集を開始したいと考えている。インタビューは一人の参加者に何度か行うことがあると思われるため、平成28年度中には開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

インタビューが開始となっていないため、インタビュー参加謝金や人件費が未使用であったため。

次年度使用額の使用計画

平成28年度はインタビューを開始するため、前年に使用予定であったインタビュー謝金やデータ作成用の人件費として使用する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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