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2017 年度 実施状況報告書

家族支援の構造化と家族支援コンピテンシー尺度開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K20732
研究機関千里金蘭大学

研究代表者

西元 康世  千里金蘭大学, 看護学部, 講師 (60458015)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード家族支援 / 家族看護 / 家族支援コンピテンシー / 概念分析 / 尺度開発
研究実績の概要

本研究の最終的な目的は,家族支援コンピテンシー尺度を開発することである.平成27年度~28年度にかけ,家族支援を構造化し,概念分析から家族支援コンピテンシーの定義を明らかにした.家族支援コンピテンシーは,先行要件として①家族の中に看護上の問題が存在すること,②家族に寄り添う看護師の態度,③看護師の家族における問題を察知する感受性を必要としていた.属性には,①家族とのコミュニケーション能力,②家族における葛藤への対応能力,③家族への教育能力,④家族の関係性の調整能力,⑤家族の意思決定を支える能力,⑥家族の問題解決能力,⑦家族看護学の知識が必要となることが明らかになった.さらにこれらによって,家族支援コンピテンシーは家族員と家族システムユニット双方のウェルビーイング実現につながっていた.平成29年度には,明らかになった家族支援コンピテンシーより,家族支援コンピテンシー尺度案の検討をすすめるための項目案の作成を実施し,内容の検討を行った.概念分析の結果は,平成29年6月にパンプローナ(スペイン)で開催された13th International Family Nursing Conference,平成30年1月にソウル(韓国)にて開催された21st EAFONS (East Asian Forum of Nursing Scholars) & 11th INC (International Nursing Conference)にて公表した.概念分析結果から検討を進めた項目案に対して,家族看護学に精通する研究者,家族支援専門看護師に調査依頼をするための質問項目案(インタビューガイド)を作成し,さらには,家族支援コンピテンシー尺度の草案を作成した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

家族支援コンピテンシーに関する研究はほとんどなされておらず,この概念を明らかにするために,昨年度まで,家族支援とコンピテンシーそれぞれに関する多数の資料や文献の検討に時間を要した.さらに,看護学研究において,明確に定義づけられていない概念を分析するため,分析過程は慎重に実施し遅れを取り戻すことが難しかった.
しかし,その後,尺度案とインタビュー案の作成を実施できたため,最終年度に研究が進むことが予測される.

今後の研究の推進方策

家族看護学研究に精通した研究者,家族支援専門看護師の協力を得て,理論と実践の両側面より家族支援コンピテンシーの概念精選を慎重に行いつつも「家族支援コンピテンシー尺度」を作成し,調査を実施する.

次年度使用額が生じた理由

一昨年からの繰越しの使用額を今年度使用した.研究がやや遅れていることに関連し,成果発表や調査に関連する人件費などが残ってしまうことで次年度使用額が生じている.次年度には,調査や成果の公表において,多くの使用額が予測され,残額の使用のめどは立っている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Concepts and Structures Pertaining to Family Nursing Competencies in Japan2018

    • 著者名/発表者名
      Yasuyo Nishimoto, Naohiro Hohashi
    • 学会等名
      21st EAFONS (East Asian Forum of Nursing Scholars) & 11th INC (International Nursing Conference) , Seoul, Korea
    • 国際学会
  • [学会発表] Concept Analysis of Family Nursing In Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Yasuyo Nishimoto, Naohiro Hohashi
    • 学会等名
      13th International Family Nursing Conference, Pamplona, Spain
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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