本研究は父親の役割に適応するための父親アイデンティティの形成に焦点を当てた出産前看護介入介入プログラムを開発することを目的とした。看護介入は独自に開発した父親ポートフォリオを用い、産後のスケジュール作成や沐浴指導等を行った。介入前後の効果は、混合法の収束的デザインを用いて2群間で定量的に評価した。また参加者にインタビューし、実際の産後の父親役割行動と効果的な出産前教育を調査した。介入群10組、対照群31組であった。評価データのグループ間比較では有意差は認められなかった.しかし質的な結果から参加者全員が介入目標を達成したことを確認し、効果的な看護介入が行われたことが明らかになった。
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