本研究の目的は、未受診妊婦の背景が「未受診」という行動にどのような影響を与えているのかを明らかにし、未受診妊婦の受診行動につながる支援を構築することである。未受診にて出産に至った入院中の褥婦に対し、基本的属性、個々の背景、妊娠から出産までの経緯、妊娠中に望まれた支援をインタビューガイドに沿って、半構造的面接を行った。インタビュー対象者は31名であり、年齢は10代8名(25.8%)、20代19名(61.3%)、30代1名(3.2%)、40代3名(9.7%)であった。妊娠の自覚に関しては自覚があった(自覚あり群)19名(61.3%)、自覚がなかった(自覚なし群)12名(38.7%)に分けられた。
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