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2015 年度 実施状況報告書

小児救急トリアージにおけるアセスメントツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K20752
研究機関千里金蘭大学

研究代表者

藤澤 盛樹  千里金蘭大学, 看護学部, 助教 (10642374)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード小児救急看護 / トリアージ / スキル
研究実績の概要

小児救急トリアージのアセスメントツールの開発を目指し、トリアージ中の看護師の思考と緊急度判断の理由、トリアージ中の看護実践をトリアージスキルとして小児救急場面における看護師のトリアージスキルの特徴を明らかにすることを目的に研究を行った。
小児救急トリアージを実践している看護師9名を研究協力者とし、35名の小児救急患児のトリアージ場面を参加観察し、観察ノートをもとに、研究協力者のトリアージスキルについてインタビュー調査を行った。調査結果について質的手法をもとに分析の結果、222コードから43サブカテゴリー、10カテゴリーが抽出された。
以下、カテゴリーを【 】で示し、分析結果を述べる。
看護師は【子どもの外観を重視】した第一印象で観察を行い、トリアージの早い段階で、【小児期感染症を考慮して隔離の要否を判断】し、簡便に【脱水の程度を見極め】ていた。また【子どもの苦痛と緊張緩和】を図りながらトリアージをすることが、症状悪化の予防と子どもの安寧のために重要と考えていた。子どもには、【年齢に合わせて症状を直接確認】しており、必ず子どもの反応や発言を確認していた。家族には、【家族の協力を得ながら客観的に情報収集】することで、正確な情報を得ていた。そして【好発する急性疾患を見当】し、【急変のリスクを評価】して、緊急度決定を行っていた。一方で身体的な緊急度が高い状態ではなくても、外来【診察の長期化を予測し緊急度を引き上げ】ることで、子どもと家族の待ち時間を長期化させない配慮もしていた。さらに看護師は緊急度判断に加えて、トリアージ中であっても緊急度の低い子どもの家族に【家族の緊張を緩和しながら具体的に指導】しているというトリアージスキルが明らかになった。
本研究結果について学会発表にて報告を行ってきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究成果を国内外の学会にて報告を行った。

今後の研究の推進方策

本研究に関する論文投稿、ならびに尺度作成を目指した量的調査への展開を計画している。

次年度使用額が生じた理由

備品購入が抑えられたため

次年度使用額の使用計画

分析に必要な備品購入に充てる予定

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 小児救急トリアージにおける家族看護の特徴2015

    • 著者名/発表者名
      藤澤盛樹,石橋かず代,白坂真紀,川根伸夫,桑田弘美
    • 学会等名
      第46回日本看護学会-ヘルスプロモーション-学術集会
    • 発表場所
      富山県民会館(富山県富山市)
    • 年月日
      2015-11-06 – 2015-11-07
  • [学会発表] A guideline for nurses to judge the non-emergency in pediatric triage2015

    • 著者名/発表者名
      Seiki Fujisawa, Kazuyo Ishibashi, Maki Shirasaka, Nobuo Kawane, Hiromi Kuwata
    • 学会等名
      European Academy of Paediatrics Congress & MasterCourse 2015
    • 発表場所
      Oslo, Norway
    • 年月日
      2015-09-17 – 2015-09-20
    • 国際学会
  • [学会発表] 小児救急場面における看護師のトリアージスキルの特徴2015

    • 著者名/発表者名
      藤澤盛樹,石橋かず代,白坂真紀,川根伸夫,桑田弘美
    • 学会等名
      日本小児看護学会第25回学術集会
    • 発表場所
      東京ベイ幕張ホール(千葉県千葉市)
    • 年月日
      2015-07-25 – 2015-07-26
  • [学会発表] 看護師の小児救急トリアージスキルに関する文献検討2015

    • 著者名/発表者名
      藤澤盛樹,石橋かず代,白坂真紀,川根伸夫,桑田弘美
    • 学会等名
      第29回日本小児救急医学会学術集会
    • 発表場所
      大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市)
    • 年月日
      2015-06-12 – 2015-06-13

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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