地方都市在住の保育園に通園する子どもを育てる共働き夫婦への調査を行い274組548部のペアデータを分析した。共働き夫婦の育児の協働は「相談と共有」を重視し、支障をきたさず仕事と育児を両立できるよう「公平性の調整」が行われていた。「相手からの気づかい」は夫よりも妻が低く、妻は夫よりも効率性を追求し夫の育児行動を制御していた。家族機能充足度は妻の方が低く看護介入の必要性が高かった。妻の育児時間・量の偏りや家庭責任意識に対して、夫の積極的な参画・共有が必要である。共働き育児を見越して夫婦で事前に十分な調整・対策を行う教育的機会や情報提供・相談等支援策の構築が喫急の課題である.
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