研究課題/領域番号 |
15K20755
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研究機関 | 大阪国際大学短期大学部 |
研究代表者 |
松井 学洋 大阪国際大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (70549211)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 睡眠・覚醒行動 / 睡眠リズム / 重症心身障害児 |
研究実績の概要 |
本研究は、小児の在宅看護の臨床現場で大きな課題となっている重障児の睡眠障害について、乳児期の睡眠・覚醒行動の発達過程の定量的・経時的調査から、その要因と必要な看護援助を明らかにしようというものである。 平成27年度は、小型活動量計MTN-250、解析ソフトSleep Sign Act、解析用PCを購入し、使用方法の確認と測定手技の標準化を図った。また、依頼書、同意書、睡眠日誌、質問紙の作成を行いながら協力施設と連絡を取り、神戸大学大学院保健学研究科の倫理委員会に倫理審査の申請を行い、実施の承認を得た。今後、神戸大学医学部付属病院、兵庫県及び神戸市の障害児医療福祉施設に通院・通園する重症児を対象にデータ収集を開始する予定である。 睡眠・覚醒行動の発達と、合併症や生活環境との関連性が明らかになれば、睡眠障害の高リスク群への乳児期からの選択的介入など、医療と看護それぞれの支援に対する新たな知見が得られると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究費が執行可能となった8月から順次測定機器を購入し、測定方法の確認と手技の標準化を行った。その作業のなかで明らかになった効率的な測定方法に合わせて手順書、調査用紙を作成した。 また、神戸大学大学院保健学研究科倫理委員会の承認を得られたため、神戸大学医学部付属病院、兵庫県及び神戸市の障害児医療福祉施設に通院・通園する重症児を対象にデータ収集を開始する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に基づき、協力施設でのデータ収集を進め、解析を行う。分析の際には医療的ケアの実施状況、睡眠環境、睡眠日誌の記述、育児負担などの個人因子を含めて統計的に検討する。 また、効率的に研究調査を行うため、活動量計と解析用PCを数台追加購入する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度末にインドネシアで開催された国際セミナーにて研究成果の発表を行ったが、出張旅費の正確な支出額を3月中に算定することができず、執行できなかった分が差額として生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
物品購入は概ね計画通りに進んでいる。次年度も研究機器の購入を行い、調査を進めたい。
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