2~6歳の幼児期の重症心身障害児(以下、重障児)の睡眠習慣と睡眠・覚醒行動の周期性を明らかにするため、小型活動量計による測定を行った。重障児の睡眠潜時は定型発達児より有意に長く、粗大運動能力と睡眠時間に有意な負の相関を認めた。一方、重障児の睡眠・覚醒行動は定型発達児と同じ24時間周期を示し、睡眠習慣、周期性ともに加齢に伴う有意な差異を認めなかった。重障児では2歳で既に24時間の睡眠・覚醒リズムを獲得していたが、中枢神経活動の特異性や麻痺による身体活動の低下が睡眠・覚醒行動の発達に影響を与えている可能性が示唆された。
|