研究課題/領域番号 |
15K20756
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
鈴木 浩太 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所, 流動研究員 (20637673)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | レジリエンス / 養育者 / 発達障害 |
研究実績の概要 |
養育者の適応力(レジリエンス)を評価する質問票である養育レジリエンス質問票(Parenting Resilience Element Questionnaire: PREQ)を開発した。PREQを用いて、養育者の適応力を評価した。まず、夏期治療プログラムの参加者を対象として、プログラム前、プログラム後、プログラム終了時から3ヶ月時点における母親の適応力と子どもの行動について調査した。養育者の適応力が夏期治療プログラムの効果に与える影響について分析を行った。また、夏期治療プログラムの治療効果を定量的に捉える認知神経学的指標についても予備的に検討した。クリニックに受診する発達障害児とその養育者を対象として、養育者の適応力と発達障害症状の関係を調査した。養育者の適応力が、クリニックの治療の効果に与える影響を検討するために分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画通り、調査を進めている。夏期治療プログラムのデータについては、十分な対象数に至らなかったが、今年度も同様に調査を実施できる環境が整っており、今年度中に十分なデータが収集できる予定である。クリニックに受診する家族を対象とした調査では、今年度も引き続き、調査を継続する準備が整っている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで受けてきた治療・療育の内容、養育者の成育環境などについて、質問紙を用いて調査を実施する。この調査を分析することで、養育者の適応力の向上に関係している要因を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた人件費・謝金をその他に含まれる業務委託料として使用した。脳機能計測システムの購入を予定していたが、予備的な検討のため、当該年度は購入をしなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
脳機能計測システムの購入を予定している。
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