本研究は、養育者の適応力を向上させる要因を明らかにし、発達障害支援策を提案することを目的とした。注意欠如・多動性障害に対する夏季治療プログラムの参加児の養育者に対して調査を行い、子どもを対象とした治療であっても、養育者に対して、好ましい効果があることを明らかにした。また、発達障害児をもつ養育者の適応力を向上させる要因を検討するために、地域や家族のサポートの状況を把握する質問票を作成した。発達障害児をもつ母親を対象として、その質問票と養育レジリエンス質問票を用いた調査を実施した。養育レジリエンスの要素に、地域や家族のサポートが与える影響を検討した。
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