本研究は、脳卒中高齢者と家族の価値観に基づいた退院先選択のための意思決定ガイドを開発し、その内容妥当性を検討することを目的とした。その具体的な開発プロセスは、1)カルテレビュー、2)多職種専門職者への質問紙調査、3)高齢者本人と家族へのインタビュー調査、4)意思決定ガイド試案の作成、5)内容妥当性の質問紙調査を経て実施した。その結果、「生活程度」「サービス・費用」「緊急時」「家族の支援」「環境」「住宅の工事」の6つの価値観からなるA4サイズ12ページの意思決定ガイドを開発し、その内容妥当性が確認できた。
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