研究課題/領域番号 |
15K20767
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
横山 まどか 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (30737507)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 高齢看護学 / 非がん / 家族支援 / 在宅看取り |
研究実績の概要 |
平成28年度は、7月より産前産後の休暇及び育児休業を取得したため、4月から6月の3ヶ月間の研究実績の概要について報告する。文献検討の結果、終末期にある非がん高齢者と家族の意向が異なる状況として、家族間の関係性に悪循環がある場合があり、主に介護、治療、療養の場について意思決定をしなければならないときに意向の不一致が生じることがわかった。この結果を踏まえて、非がん高齢者と家族の意向の不一致な状況が起こった意思決定の内容、非がん高齢者の意向、家族の意向、意向の不一致に対する熟練訪問看護師の支援、支援の結果について問うインタビューガイド案を作成した。作成したインタビューガイド案に沿って熟練訪問看護師を対象にパイロットスタディとしてプレインタビュー調査を実施した。プレインタビュー調査の分析の結果、熟練訪問看護師は非がん高齢者と家族に対して、長い期間にわたって支援を行うなかで、非がん高齢者の状況と家族員の状況が変化しており、その都度、介護に関する意思決定の支援、治療に関する意思決定の支援、療養の場に関する意思決定の支援を実施していた。そのため、事前に作成していたインタビューガイド案に沿って質問をしたときに、研究対象者が語りにくい状況が生じた。この結果を踏まえて、インタビューガイドの質問項目の表現と質問の順番を変更し、研究対象者が語りやすいよう工夫をし、インタビューガイドを完成させた。本調査を開始するにあたって、所属機関の倫理審査の申請のための研究計画書を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
産前産後の休暇および育児休業を取得したためである。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は熟練訪問看護師への個別インタビュー調査を実施し、非がん高齢者の在宅看取りに向けた家族支援プログラム案を作成する。平成30年度は、作成した家族支援プログラム案を検証し、評価および修正をする。平成31年度は、家族支援プログラムの確定版を構築し、国内外における学会発表および学会誌への論文投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
産前産後の休暇および育児休業を取得したため、当初予定していた熟練訪問看護師へのインタビュー調査を実施しなかったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
熟練訪問看護師へのインタビュー調査に伴う調査旅費、研究協力者謝金、逐語録化の業者委託費棟に使用する予定である。
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