精神科救急・急性期病棟における地域移行支援の課題として、病棟看護師が患者の具体的な生活像をイメージ出来ないことによる、地域生活に向けた支援の不足が明らかとなった。精神科救急・急性期病棟における地域移行支援には、病棟看護師をはじめとした病院スタッフが患者の退院後の生活をイメージすることや、患者の地域での生活を確認し、患者に対して自身の生活のイメージづくりや地域生活の準備を行うことが不可欠であることが示唆された。また、入院中から地域サービスと繋がることを意識して情報を共有し、医療的な介入のみならず生活面に焦点を当てた支援を行うことが、多職種連携の重要な促進要因の一つであると示唆された。
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