研究課題/領域番号 |
15K20780
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
松浦 志野 上智大学, 総合人間科学部, 助教 (80712679)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 在宅療養支援 / エンドオブライフケア |
研究実績の概要 |
在宅で最期を迎えることを望んでいる療養者本人にインタビューを行うため、インタビューガイドを作成する必要がある。対象者がターミナル期にある療養者本人であるため、負荷が少なく、なおかつ適切な質問が求められる。より適切なインタビューガイドを作成するための文献検討を開始した。作成中のインタビューガイドは、随時、在宅療養支援を行う専門職に見てもらい、より優れたガイドとなるよう精錬を重ねている(エキスパート・パネル)。 併せて、療養者にとっての「居宅」がどのような意味を持つものであるか明らかにするための文献調査を開始した。 一方、療養者本人に「自らが自宅で死ぬこと」を前提としたインタビューを安全に行うため、居宅療養支援を行っている医療機関に対する研究協力依頼を行った。これは、専門職のアセスメントから心身共にインタビューに耐え得ると考えられる療養者にインタビューを行うためであり、同時に、インタビューの前後でインタビュイーに変調が起こる場合に、専門職による対処が速やかになされる素地を作るためでもある。 現在、訪問看護ステーション4カ所に協力依頼をし、2カ所より療養者の紹介について内諾を得ている。しかし、研究者は平成27年度末をもって所属研究機関を変更するため、平成28年度より所属する研究機関において倫理審査を受けることになった。これにより、実際に療養者へのインタビューは開始されておらず、また、内諾を得た研究協力機関への正式な研究協力依頼も行っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
倫理審査委員会の承認を待っている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、文献検討を行い、居宅療養者にとって望ましい在宅死の姿を明らかにするためのインタビューガイドを精錬する。また、居宅療養支援者に意見を仰ぎ、より適切かつ安全な面接調査が可能となるインタビューガイドを作成する。 また、倫理審査委員会の承認を待ち、ターミナル期にある在宅療養者本人にインタビュー調査をおこなう。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度はインタビューガイドの精錬と文献検討にとどまり、直接的な面接調査を行っていないため。
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次年度使用額の使用計画 |
引き続きインタビューガイドを精錬させるため、文献検討とエキスパートパネルを行う。そのための図書資料費、交通費等を算出する。 また、療養者に対するインタビューを開始するため、ICレコーダーの購入、交通費、テープ起こし等に関しても支出が発生すると考えている。
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