要介護状態にある高齢者が肺炎等の急性疾患によって入院した際に、身体機能を維持したまま自宅に退院するためには、医師・看護師・リハビリ専門職などの多職種による支援が重要であるが、これまで具体的なモデルやプログラムは示されていない。そこで本研究課題では、海外の老年科病棟における参加観察や、本邦の在宅療養後方支援病床における高齢入院患者動向調査から、①高齢者に適した入院環境の調整、②入院合併症の予防介入、③治療・ケア・リハビリの目標・方法共有、④早期退院支援、⑤意思決定支援の5要素に基づくケアプログラムを開発した。また開発したプログラムについて、学習会を実施し、プログラムの適切性を評価した。
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