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2015 年度 実施状況報告書

統合失調症患者のテーラーメードによる睡眠・生活リズムの評価と改善プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K20791
研究機関京都学園大学

研究代表者

矢山 壮  京都学園大学, 健康医療学部, 講師 (30584552)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード睡眠評価 / 地域在住の統合失調症患者
研究実績の概要

現在、厚生労働省は精神病院から地域へ退院促進をすすめており、精神病棟に入院していた患者の60%以上が自宅へ退院している。しかし、退院後、統合失調症患者は睡眠・生活リズムの乱れから、病状への悪化につながり、再入院となるケースが多い。しかし地域在住の統合失調症患者へ睡眠・生活リズムの実態を調査した研究はほとんどない。
本研究では睡眠-生活リズムなどの測定機器(眠りスキャン)を用い、1)地域在住の統合失調症患者の睡眠・生活リズムの測定し、実態を明らかにし、2)それぞれの患者に合った睡眠・生活リズムや生活の工夫を訪問看護師とともに考え、実施することで症状の悪化や再入院を予防し、睡眠・生活リズム改善プログラムを開発することを目的とした。
研究対象の訪問看護ステーションのスタッフに、担当利用者の中で睡眠・生活リズムの評価をおこないたい方を募集し、現在月に1名程の利用者が新規研究対象者となっている。約2週間に1回、スタッフと同行し、眠りスキャンを利用して頂き、研究対象者の睡眠・生活リズムのデータ収集をおこなっている。訪問時に睡眠データを研究対象者に提示し、スタッフとともに共有している。その睡眠データから睡眠・生活リズムを改善したいという研究対象者は、スタッフとともに睡眠・生活リズム改善のために何ができるか、生活の工夫を一緒に考えている。その後、睡眠・生活リズム改善のための生活の工夫を睡眠データで評価している。研究対象者1人に対して約2-5か月の期間でデータ収集をおこなっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の倫理委員会の承認が2015年8月となり、研究開始が2015年9月となったため、データ収集開始が当初の予定より遅れた。
また研究開始より、研究対象者の募集依頼を訪問看護ステーションのスタッフへおこなったが、当初の予定より睡眠・生活リズムの評価をおこないたい利用者の希望が少なかった。さらに対象者の睡眠・生活リズム改善のための生活の工夫の評価が難しく、データ収集期間が長くなっている。そのため、研究対象者の数が予定より少ない現状である。したがって、2016年3月には訪問看護ステーションの全スタッフへ現在までの研究対象者のデータを提示し、報告会をおこない、研究対象者の募集をおこなった。

今後の研究の推進方策

今後も引き続き研究対象者の募集依頼を訪問看護ステーションのスタッフへおこない、睡眠・生活リズムの評価をおこないたい利用者の募集をおこなっていく。また、過去にデータ収集をおこなった研究対象者の睡眠・生活リズムの評価について、今年度学会発表をおこなう予定である。

次年度使用額が生じた理由

年度末に研究対象者の訪問が、症状悪化によりキャンセルとなったため。

次年度使用額の使用計画

訪問がキャンセルとなった研究対象者の症状が改善次第、訪問する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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