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2016 年度 実施状況報告書

統合失調症者の就労へのステップアップを目指したビデオ教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K20794
研究機関福岡女学院看護大学

研究代表者

柴田 裕子  福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (20437924)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード教材開発 / 就労支援 / 統合失調症
研究実績の概要

平成27年12月~平成29年3月までは産前・産後及び育児休暇取得中であったため、主たる実績はない。平成27年の研究実績の概要については次の通りである。
就労移行支援施設における統合失調症の利用者(5名)と職員(6名)。さらに就労継続支援施設における統合失調症の利用者(2名)と職員(5名)にインタビューを実施し、施設の利用に至った経緯やメリット、職員からは利用者に対する支援内容、利用者にどのような変化が現れるのか等についてインタビューを行い内容を明らかにした。結果、就労移行支援施設においては、利用者の施設利用のきっかけとして「インターネットによる検索」「医師によるすすめ」であり、利用することのメリットとして「自分に合った職業の発見」「生活リズムの確立」「利用者間で就労に関する情報収集ができる」等が挙がった。
また、職員に関しては利用者と接する際に「定期的な面談によって利用者の希望を優先しながら職業のマッチングを実施している」ことや「利用者に応じた時間設定により、無理なく継続できる環境づくり」等が行われていることがわかった。さらに、利用者の変化としては「生活リズムが整う」「困ったことを相談できるようになった」等が明らかになった。一方、就労継続支援施設における利用のきっかけとして「デイケアなどの施設職員からの紹介」であった。メリットとして「他者から必要とされる嬉しさ」「自立」等であった。また、職員に関しては利用者と接する際に「相談しやすい環境づくり」「利用者同士の交流の橋渡し」等が行われていた。利用者の変化として「体力がつくこと」「生活にはりがでる」等が挙がり、デイケア利用者の働くことに対する興味を引き出すビデオ教材の開発において有益な示唆が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インタビュー調査の対象をデイケア利用者、職員としていたが、就労継続支援施設、就労移行支援施設の利用者、職員にとどまっている。研究協力施設は確保しており、今後各施設の倫理審査委員会において審議にかけ研究を進める方針である。

今後の研究の推進方策

今年度、2施設の倫理審査委員会において審議にかけ、利用者、職員にインタビュー調査を実施するよう準備をすすめている。また、デイケアを利用している対象人数確保のため、福岡県内の他施設にも研究協力依頼を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

平成27年12月19日から産前産後休暇、育児休業で中断しており、平成29年4月から復職したため。

次年度使用額の使用計画

平成27年12月19日より上記理由により中断していたため、中断した分を平成30年までに研究期間を延長し、平成29年にインタビュー調査、ビデオ教材試作作成、平成30年に試作品の試聴による評価、修正を行う。

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公開日: 2018-01-16  

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