本研究は、高齢者の社会的孤立の防止を目指し、看護職によるアウトリーチ活動のためのアセスメント指標を開発することを目的とした。地域包括支援センターに勤務する看護職を対象に面接調査を実施した。結果、看護職が把握している高齢者は、完全には社会から孤立している状態ではなかった。看護職は、地区組織からの報告や看護職自身が行った観察から、生活の範囲や他者との関係、健康状態を把握していた。高齢者本人の気質や価値観を十分理解した上で「今までとは異なる変化」を体調や表情、会話の頻度や長さ、支援を受け入れる姿勢や他者との交流の範囲などから見極め、支援の必要性をアセスメントしていることが明らかとなった。
|