本研究では、子宮頸がんの罹患率が上昇するなど女性特有の健康課題が顕在化する20歳以上の女性労働者を対象に女性の健康支援に重要な概念であるヘルスリテラシーに着目した健康支援プログラムの開発と有効性の検討を行った。プログラムの内容や難易度、教材などの理解度、難易度は良好であったが、所要時間については「長い」という意見があった。また、プログラムの受講前後の比較では、女性の健康に関するする知識は有意に上昇したが、ヘルスリテラシーと子宮頸がん検診の受診行動については、有意な差が見られなかった。引き続きプログラムの内容や構成、実施時期等も踏まえ、検討が必要である。
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