70%肝切除群と比較して、lipopolysaccharide(LPS)+70%肝切除群において24時間後の肝逸脱酵素、総ビリルビン、および胆汁酸上昇が認められた。マイクロアレイでは、血中の胆汁酸、ビリルビンを取り込むOatp1、Ntcp、胆汁中へ胆汁酸を排泄するMrp2において、それぞれ24時間後に70%肝切除群より減少傾向が認められた。RT-PCRでも同様に発現低下傾向が確認された。総括すると、大量肝切除後にLPSが加わることにより、ABCトランスポーター障害が増強し、遷延性高ビリルビン血症の一因となる可能性が示唆された。
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