【研究1】歯数と体力の減少はともに40歳から始まる。本研究は40歳以上の日本人地域住民を対象とし、歯数・咬合と全身骨格筋肉量(SMM)およびその機能(10m歩行速度、握力)の関連について交絡因子の影響を調整して、検討した。本研究により高齢者のみではなく中年期からも歯数減少が身体機能に影響することが示唆された。 【研究2】先行研究は嚥下障害とその危険因子について、報告が異なっている。本研究は50-79歳の地域住民の成人を対象に、嚥下障害の罹患率と危険因子について評価した。50歳以降では嚥下障害に対して、口腔乾燥と現在歯数は年齢、生活習慣、既往歴よりも重要な可能性が示唆された。
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