本邦において、妊婦および小児における適切なインフルエンザワクチン接種の普及を推進するためには、本邦独自の成果に基づいて、これらの疑問や不安を払しょくする必要がある。そこで、複数の研究基盤に基づいて、インフルエンザワクチン接種の有効性・安全性の評価を試みた。BOSHI研究・エコチル調査においては、妊婦のインフルエンザワクチンの接種状況把握のための情報収集および出生児の追跡調査を実施した。医師会調査においては、経年的に児におけるインフルエンザワクチンの接種状況、インフルエンザ感染状況、副反応の発生状況を調査し、シーズン間で大きな差は生じていないことを明らかにした。
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