本研究課題では,「いじめ」につながる誹謗中傷行為について,ソーシャルメディア上での言語表現レベルでの詳細な実態調査をおこない,その結果を踏まえた言語解析技術に基づく誹謗中傷行為の高精度な自動検出技術の開発を目的とする.主な研究成果として以下が挙げられる:(1)およそ5,000件の投稿データを対象にした言語表現の使用実態調査をおこない,誹謗中傷表現および被害者/加害者表現の出現傾向をある程度明らかにした.(2)上記傾向を考慮したSVMベースの検出モデルを提案し,その有効性を示した.(3)被害者情報の自動取得では知識ベース素性が大きく貢献することを明らかにした.
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