研究課題/領域番号 |
15K20891
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉本 尚 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80608935)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アルコール使用障害 / 大学生 / スクリーニング |
研究実績の概要 |
世界全体で過剰なアルコール摂取に関連する害が問題視されるようになり、効果的な対策の推進が望まれている。この中でエビデンスのある対策として「大学生の過剰飲酒者の早期発見・短期介入」が含まれている。大学生におけるアルコールの有害な使用、アルコール使用障害者を同定し、適切な介入が行われることで、一気飲みや外傷、飲酒運転といったアルコール関連問題の発生を低減させることが出来ることが推測される。これにより未曽有の少子高齢化社会を支える貴重な若者の健康、QOLを保つことができ、日本全体の活力低下を少しでも抑えることが出来ると考えられる。2年目となる今年度は、1年目に開発したたAUDIT(the Alcohol Use Disorders Identification Test)の10の質問、AUDITの最初の3つの質問で構成されるAUDIT-Cなどを含む質問紙およびインタビューシートを用いて、大学生に対する2000人規模の横断調査を実施することができた。 これらの結果をもとにして、過剰飲酒者の同定、アルコール使用障害者の同定を行い、短期介入につなげるというSBIRT(Screening, Brief Intervention,Referral to Treatment)という枠組みを効果的に実施することが可能となる。 研究内容は今後国際学会発表および、英文論文投稿を行う予定であり、研究成果の周知を行うとともに、各大学がアルコール関連問題に対するスクリーニングを行いやすいような情報提供を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は各大学とのスケジュールが合わなかったが、今年度は開発した質問紙・インタビューガイドを用いて、実際に大学での調査を実施することができた。初年度の遅れは、学会発表の遅れとして多少残っているものの、おおむね順調に進展させることができている。
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今後の研究の推進方策 |
各大学で収集されたデータを分析し、学会発表、論文投稿を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度は各大学の健康診断等、調査を実施できるタイミングがバラバラであり、調整を試みたが、実施が困難であった。今年度は計画的に研究が実施され分析まで行うことができたが、研究発表が次年度以降になってしまった。
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次年度使用額の使用計画 |
研究発表、論文投稿を当初の予定通り行うことで、残金はすべて使用可能である。
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