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2018 年度 研究成果報告書

健康増進型留学生支援モデルの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 15K20893
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 臨床心理学
社会心理学
研究機関立命館大学 (2017-2018)
筑波大学 (2015-2016)

研究代表者

鈴木 華子  立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (00634627)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード留学生 / 予防的支援 / 高等教育機関 / 多文化間カウンセリング / カウンセリング心理学
研究成果の概要

日本の高等教育機関に在籍する留学生数は、この15年でおよそ2倍に増加し、日本語教育機関に在籍する学生も含めると総数は約30万人となっている。本研究では、留学生が身体的・精神的に健康を保ちながら修学できるよう、包括的な予防的心理援助モデルを構築するため、諸外国の留学生支援体制を調査し、また、日本で学ぶ留学生が直面しやすい障壁やニーズを調査した。その結果、諸外国では入国直後に、生活に関する情報、ソーシャルアクティビティ、言語教育の機会を提供しており、日本の大学の支援と類似していた。また、日本で学ぶ留学生は、困難に直面しても、それらを乗り越える資源を持ち合わせている場合が多いことが示唆された。

自由記述の分野

カウンセリング心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本の高等教育機関に在籍する留学生数は増加を続けている。多文化や多様性をもたらしてくれる留学生は、教育機関のみならず社会にとって貴重な資源であるが、受け入れ体制は十分に整っているとは言えず、異文化での生活には困難やストレスも多いといわれる。今までの論文の多くは、留学生が経験する苦労やストレス、精神症状、支援資源の低利用率に焦点を当てるものが多かった。そのような中で、本研究成果は、留学生が持ち合わせている強さや資源に焦点を当てることで留学生の地位改善につなげ、また、強さや資源を促進する予防的支援や環境の充実を提唱していることは、多文化社会へと変容している日本において社会的意義が大きいと考える。

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公開日: 2020-03-30  

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