研究実績の概要 |
①RNA編集を受けるmiRNAの同定 公開されているsmall RNAのRNA sequenceのデータベースを元に、肺がんにおいてRNA編集が変化しているmiRNAを検索した。mir-381, mir-200bではRNA編集の増加が認められ、mir-379, mir-99a, mir-411, mir-497ではRNA編集の減少が認められた。また肺がん以外の複数のがん腫(肝臓がん、副腎がん、大腸がん)についても同様の解析を行った。 ②RNA編集酵素の機能解析 Crisper/Cas9によるゲノム編集技術を用いて、RNA編集酵素(ADAR1,ADAR2)を欠失した肺がん細胞株を樹立した。この細胞株を用いて、RNA編集の報告のあるタンパクをコードする遺伝子についてRNA編集を検討したところ、RNA編集酵素の欠失によりRNA編集が失われることが確認された。 ③RNA編集を定量する系の確立 HRM(high resolution melting)法を用いてmiRNAの編集の比率を定量する系を確立した。
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