本研究では磁気リコネクションを核融合研究に応用した、トロイダルプラズマの合体過程における加熱を焦点として、東京大学の実験室プラズマと世界最大の球状トカマク実験MASTで連携しながら研究を推進し、エネルギー解放の起点となるX点近傍まわりのミクロな領域において極度に局在化した電子加熱が存在すること、合体下流においてイオンがグローバルに加熱されることを明らかにした。東京大学では、リコネクション磁場の直接測定と合わせて、さらに詳細な空間分布測定を推進し、アウトフローが合体生成された球状トカマクの閉じた磁気面上でとらえられ、リング状の加熱分布構造を形成する様子をクリアにとらえることに成功した。
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