• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

同性婚の社会学―親密な関係性を全体社会に位置づける現代的プロジェクトの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K20932
研究機関早稲田大学

研究代表者

森山 至貴  早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (50745510)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワードセクシュアルマイノリティ / ヴァルネラビリティ / クリップ・セオリー / 差別 / 新型コロナウィルス / 家族
研究実績の概要

今年度は、(1)同性愛者やその他のセクシュアルマイノリティに関する差別と承認の現代的様相について分析する、(2)セクシュアルマイノリティ以外の社会的弱者を包含してそのヴァルネラビリティについて考察するための理論枠組みを、クィア理論分野の議論をもとに構築する、(3)多様な家族形態に不均等に配分される資源と社会的承認について考察する、という3つの作業をおこなった。
(1)に関しては、ハラスメントの現代的様相について「笑っても地獄、笑わなくても地獄」(『早稲田文学増刊号 笑いはどこからくるのか?』所収)で論じた。その他、飲食物のジェンダー化、「女装」の「主流化」に関する論考をWebメディアに寄稿した。セクシュアルマイノリティのメディア表象については「「最近はLGBTをテレビや映画でよく見かけるし、時代は変わったよね」と言いたい人への8つの問い」(『早稲田大学演劇博物館 2020年度春季企画展図録』所収、2020年秋刊行予定)で考察した。以上の考察をふまえ、差別論に関する書籍の原稿を執筆した(2020年度刊行予定)。
(2)とりわけRobert McRuerの「Crip Theory」を重点的に読解し、昨年度検討した新しいホモノーマティヴィティ概念との連関について考察した。
(3)とりわけ同性カップルの居住に着目して考察を深めた。当年度末に新型コロナウィルスをめぐり家族の問題がクローズアップされたため、Webメディアを中心に寄稿した。2020年度に刊行予定の家族に関する書籍の出版準備をおこなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] 書評『ロシアのLGBT』2020

    • 著者名/発表者名
      森山至貴
    • 雑誌名

      ジェンダー研究21

      巻: 9 ページ: 71-75

  • [雑誌論文] 笑っても地獄、笑わなくても地獄2019

    • 著者名/発表者名
      森山至貴
    • 雑誌名

      早稲田文学

      巻: 1031 ページ: 74-87

  • [備考] 「ジョージア」のCMで起きた「ジェンダーの描かれ方」の大転換

    • URL

      https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69549

  • [備考] コロナ危機で露呈…日本政治は「家族」への想像力が貧しすぎる

    • URL

      https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72086

  • [備考] マツコの「コスプレと似てる」発言で考えた"女装"をめぐる根深い問題

    • URL

      https://president.jp/articles/-/32960

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi