本研究課題では、主に月の岩石年代分析から提唱されている「後期重爆撃仮説」について、西オーストラリア・ジャックヒルズ変礫岩中に含まれる砕屑性・衝撃変成ジルコンのインパクト年代分析から初期地球における隕石衝突率の解読を目指した。大量・迅速なジルコン分離技術の改良および年代分析技術向上としてそれぞれ国際誌1編ずつの成果となり、砕屑性衝撃変成ジルコンの組織観察・年代分析の結果は論文投稿中である。また上記初期地球研究に関連して、国際学会および国内学会での招待講演が1回ずつとなった。インパクト年代の累計による「後期重爆撃仮説」の検証までには到達していないものの、今後のデータ蓄積により到達可能である。
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