ワーク・ライフ・バランスは、老若男女の誰もが様々な活動について自ら希望するバランスで展開できる状態を目指すものと定義され、幅広く使用されるようになってきた。そこで、時間使用の理想と現実の一致から生活全体のバランスを把握するtime-use profileによるライフスタイル・バランスの測定および関連要因を検討した。バランスそのものを客観的数値として把握可能なtime-use profileによる測定は有用であると考えられた。ライフスタイル・バランスの達成度が特に低いのは、休業・求職者、介護者、首尾一貫感覚の低い者、行動的諦めコーピング使用者、否認・情緒的コーピングをあまり使用しない者であった。
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