研究課題
若手研究(B)
左室補助人工心臓(LVAD)は心不全患者装着され、一部の患者は心機能を回復し離脱するが、多くの患者が心臓移植待ちの状態となる。このLVAD装着により左室心筋の蛋白質にどのような変化が生じているかを網羅的に解析するために、液体クロマトグラフィー質量分析法を用いて、心筋組織の蛋白質の相対定量を行った。各サンプルあたり1000以上の蛋白質が検出されたが、左室拡張期径や心駆出率の改善値と相関した蛋白質にはミトコンドリア関連蛋白が多くみられた。現在は、LVAD離脱群と心臓移植群との比較検討を進めている。
心臓血管病理、腎病理