研究課題
若手研究(B)
虚血性疾患に対して、生存促進因子の遺伝子導入は優れた戦略であり、mRNA医薬は安全性の観点で有望な方法論である。mRNAは投与後、生体内で速やかに酵素分解を受けるが、我々は生体適合性高分子ミセルに内包することでこの課題を克服した。そこで、下肢虚血性疾患のモデルマウスに対して、高分子ミセルを用いて生存促進因子であるmyr-Aktを導入したところ、有意な下肢血流改善効果を認めた。mRNA医薬を用いた生存促進因子導入は虚血性疾患だけでなく、細胞死の亢進が原因となる様々な疾患に対して有望である。
遺伝子治療、薬物送達システム