研究期間中に日本で再生医療等製品における条件及び期限付き承認は癌領域では存在しなかったことから、再生医療等製品を含む抗癌剤全体での解析を血液腫瘍を中心に行った。血液悪性腫瘍領域における日米欧の抗癌剤の承認状況を比較したところ、米国が日欧と比較して最も積極的に第2相試験のみでの承認を行っていること、欧州で先に承認されている品目は全て比較試験結果に基づいていることが分かった。また、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病を除く再発難治性のリンパ系腫瘍に着目した別の解析では、濾胞性リンパ腫以外の疾患では、薬事承認につながるようなpositiveな結果が得られた比較試験がわずかであることが分かった。
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