健常者および手術患者を対象とした研究から、Conditioned Pain Modulation(CPM)とQuantitative Sensory Testing (QST)の一種である冷刺激・温刺激をもちいた冷温交互刺激で誘発される逆説的温感覚(冷温錯感覚)の有無に関連があり、CPM効果の大きさと逆説的温感覚(冷温錯感覚)の有無は術後痛罹患期間と関連を認めることが示唆された。 以上より、QSTの一種である冷温刺激テストで評価する逆説的温感覚(冷温錯感覚)とCPM評価による応答のパターン分類をすることで、QSTとCPMを用いたあたらしい慢性疼痛患者の病態評価法の開発につながると考える。
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