研究課題
若手研究(B)
胃癌腹膜播種は高度の浸潤能と線維化を伴い化学療法抵抗性を示す。今回、新規微小管重合阻害剤であるエリブリンが胃がんの進展やEMT様変化を抑制するか検討すると同時に、5FUとの併用効果についても検討した。vitroでは、エリブリンは低濃度で胃癌細胞株MKN45の増殖とEMT様変化を抑制し、5FUとの相乗効果を認めた。vivoでは、マウスヒト胃癌細胞移植腫瘍(MKN45 + HPMC ヒト腹膜中皮細胞)の増殖と線維化を抑制した。以上より、エリブリンは胃癌腹膜播種の新しい治療戦略ツールとなりうる
消化器外科学