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2017 年度 実績報告書

整形外科共通手術情報フォーマット及び医療ビッグデータ学習循環型支援フレームワーク

研究課題

研究課題/領域番号 15K21035
研究機関山梨大学

研究代表者

鍵山 善之  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (30506506)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード計算機支援外科 / 手術計画 / ビッグデータ / 術前支援 / 術後評価 / 人工股関節全置換術 / 深層学習 / 術後予測
研究実績の概要

本研究の目的は,整形外科人工股関節全置換術を対象とした術前,術後を含む手術情報管理及び医療ビッグデータ活用による学習循環型手術支援フレームワークの開発である.本研究では,多様なインプラントを包括的に管理する仕組みや数千,数万人分の術前計画,術後評価情報をまとめて管理できるデータフォーマットを策定し,そのビッグデータの有効活用及び匿名共有化を容易にする.また,ビッグデータの統計解析にもとづく術前計画最適化や術後予測等を実現し,循環学習による自動改善及び医師間でノウハウを共有可能な手術支援フレームワークを構築する.
前年度までにデータフォーマットの策定及び過去の大規模術前データを用いた術前計画最適化を実施できたことから,本年度は術後自動評価システムの構築及び術後予測のための基礎的な研究を実施した.術後自動評価システムでは,術後CT画像からの手術対象骨及びインプラントを自動抽出するモジュール開発を行った.今回は,術後骨盤と骨盤側インプラントカップを対象として深層畳み込みニューラルネットワークによる自動抽出を可能にし,それらの形態に加えカップ位置特定も可能にした.適用試験として,術後CT画像19例分を使用し,2-fold交差検証を実施した.カップ位置推定において,正解とした手動抽出カップ位置との誤差が平均で0.56±0.52mmとなり,ほぼ一致させることができた.術後自動評価システムにより,高い精度での術後インプラント自動抽出及び位置推定が可能となったことから,その有用性が示された.また,術前計画のカップ位置との位置ずれを算出したところ,平均4.08±1.75mmとなり,一部症例で術前計画と比較してやや浅めの設置となっているのを確認できた.これらは術中の判断で設置変更したり,骨の硬さの影響で手前に設置された可能性があり,将来的には術後症例を学習することで術後予測が可能になると考える.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 人工股関節カップ自動手術計画システムにおける術後データ解析 ~術後CT画像からのカップ自動抽出と術前計画との比較~2018

    • 著者名/発表者名
      末長和馬,鍵山善之,中西裕紀,日朝祐太,横田太,大竹義人,高尾正樹,菅野伸彦,佐藤嘉伸
    • 学会等名
      第12回日本CAOS研究会
  • [学会発表] 前捻角統計予測による大腿骨ステム自動術前計画の異機種ステムへの対応2018

    • 著者名/発表者名
      中西裕紀,鍵山善之,高尾正樹,菅野伸彦,多田幸生,大竹義人,佐藤嘉伸
    • 学会等名
      第12回日本CAOS研究会
  • [図書] イラスト医工学2017

    • 著者名/発表者名
      伊藤安海,鍵山善之
    • 総ページ数
      154
    • 出版者
      株式会社アドスリー
    • ISBN
      978-4-904419-69-4
  • [備考] 医療ビッグデータ活用による学習循環型手術支援フレームワーク"AutoImPlan"紹介Webサイト

    • URL

      http://www.me.yamanashi.ac.jp/lab/ito/AutoImPlan/index.html

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公開日: 2018-12-17  

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