児童養護施設児童のレジリエンスの特徴を明らかにすると共に,レジリエンスを育むことに関連する要因を検討することを通して,レジリエンスを育むために必要な支援を検討した。一連の研究から以下のような支援が必要であることが明らかになった。(1)施設内での性的被害体験を未然に防ぎ,性被害体験を持つ子どもの支援に力を入れること,(2)慢性的な体疾患を持つ子どもの支援に力を入れること,(3)大人との1対1の時間を確保すること,(4)家庭的な養育の体験の中で子どもが子どもらしく過ごせる時間を提供すること,(5)おとな時代を生きる仲間と出会う機会として大学等への進学を位置付けること。
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