研究課題
若手研究(B)
シルバーラッセル症候群(SRS)患者は、子宮内発育遅延、相対的頭囲拡大、逆三角形の顔貌、骨格左右非対称などを呈する先天奇形症候群であるが、患者の半数においては、発症機序不明である。われわれはSRS患者とその家族検体において、第11番染色体短腕末端に位置するICR1(IGF2-H19DMR)およびICR2(CDKN1C-KvDMR)等の領域について、メチル化状態の判定のためエピ変異解を実施し、その結果、ICR1の低メチル化が同定され、確定診断に至った。シルバーラッセル症候群患者の解析から、疾患成立機序の解明、臨床評価への応用に貢献することを目的としている研究である。
分子遺伝学