強い非特異的付着性を担う細菌由来のファイバー様タンパク質AtaAについて、特異的にタンパク質を切断するプロテアーゼを用いて、その機能を担うタンパク質ドメインの同定を試みた。AtaAが持つ5つのFGGドメインにそれぞれHRV3Cプロテアーゼにより切断される配列を付加した3CAtaA_FGG1~5コンストラクトを作成し、プロテアーゼ認識サイトを持ち且つ付着凝集性が低下しないコンストラクトの作成に成功した。これを発現させた細胞をHRV3Cプロテアーゼで処理し、ファイバー切断処理後の細胞凝集性と付着性の減少から、NヘッドドメインがAtaAファイバーの機能を担う重要なドメインであることが示唆された。
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