研究課題
本年度は,産前産後休業と育児休業を取得による研究中断の期間があったために,実験で実施する予定の各種課題の準備を進めたが,実施計画通りに実験を実施することはできなかった。この産前産後休業と育児休業の取得による遅延のために,本研究は1年間の事業期間延長を願い出ており,すでに1年間の延長を承認されている。そこで,本研究では,平成29年度に以下に示した実験を実施することを予定している。これらの実験を実施することで,ジェスチャーが発話で果たす促進的な機能の詳細とその神経機構について明らかにする予定である。実験1(日本語-英語の二言語併用者,60名):日本語を母語として,英語を第二言語とする実験参加者を対象に実験を実施し,ジェスチャーによる発話の促進効果を検討する。実験2(中国語-英語の二言語併用者,60名):実験1とは,第二言語は共通,母語は異なる条件で実施し,実験1と実験2の結果を比較することで,異なる母語の影響を検討する。実験3(中国語-日本語の二言語併用者,60名):実験2とは,母語は共通,第二言語は異なる条件で実施し,実験2と実験3の結果を比較することで,異なる第二言語の影響を確認する。実験4(英語-日本語の二言語併用者,60名):実験3と実験4を比較し,さらに実験1と2の結果と比較することで,第二言語が,英語と日本語のいずれにおいても,言語に限定されない効果が確認されるか否かを検証する。
4: 遅れている
本年度は,産前産後休業および育児休業を取得し,研究を実施することが困難であった。そのため,本研究課題は1年間の事業期間延長を願い出ており,承認された。
今後は,研究計画に従い,ジェスチャーが発話で果たす促進的な機能の詳細とその神経機構,及び,これらと個人差,自発性,言語差との関連を解明する研究を実施する予定である。
産前産後休業と育児休業で研究を中断したため。
今後は,心理実験と脳活動計測実験の実施によって,これらの実験遂行に必要な実験参加者と実験協力者への謝金,物品費等に使用する予定である。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件)
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