研究課題/領域番号 |
15K21097
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
戸田 美佳子 国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 機関研究員 (20722466)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 障害 / 生業 / ケア / アフリカ / カメルーン / コンゴ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、異なる生活基盤のなかで生計を維持する障害者に焦点を当て、彼ら障害者に関わる資源を地図化することで、それがどのように地域的な広がりをもっているのか、もしくは変容しているのかを可視化し、その地域特性を描くことにある。 平成28年度は、前年度のコンゴ共和国ブラザヴィル市およびコンゴ民主共和国キンシャサ市における現地調査で得られたデータや資料を検討し、国家の統制や規制の強化が進む両国のコンゴ川の国境ビジネスから、障害者と国家の関係について分析を加えた。また本年度は8月と12月に各2週間、コンゴ共和国の首都ブラザヴィル市とカメルーン共和国の首都ヤウンデ市においての現地調査を実施し、障害者の資源マッピングに必要なデータを収集した。 また、日本アフリカ学会第53回学術大会においての口頭発表や論文などをとおして、研究成果を発信した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画では3月に海外渡航を予定していたが、調査予定地域の治安悪化などにより、現地調査を延期し、来年度の8月以降に調査地域を変更して、現地調査を実施することとした。
|
今後の研究の推進方策 |
平成29年度は最終年度であり、本研究をまとめるための最後の現地調査をおこなう。同時に、これまでの障害者の生業データを資源別に分類し地図上に落とす作業をおこなう。そして各地域の地域研究をベースとして、アフリカ地域の障害当事者の開発への寄与のあり方と可能性について検討する現地ワークショップを開催したいと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初計画では本年度3月に海外渡航を予定していたが、調査予定地域の治安悪化などにより、現地調査を次年度に延期したため。
|
次年度使用額の使用計画 |
現地調査のための旅費に使用する。
|