研究成果の概要 |
アフリカの障害者の生活様式は, 彼らが暮らす生態環境に加えて, イスラームとキリスト教が広がってきた歴史的プロセスを通じて変化している。障害の社会モデルにたった開発を実施するには, 諸社会の特徴を踏まえることが肝要である。本研究では,カメルーン共和国及びコンゴ共和国, コンゴ民主共和国において障害者の生業に関する資源マッピングを作成し, 彼らのライフコースをとおした地域史を再編した。その結果, 国家や地域社会を越えた障害者の生業維持基盤があることが明らかになった。最後に,アフリカにおいては国家の枠を超えた障害者の移動を含めた「障害と開発」のパラダイムづくりが必要であることを指摘した。
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