多重課題状況下では、情報の処理と保持にワーキングメモリ資源が必要となるが、ワーキングメモリはモダリティ毎にその容量が異なり、認知機能との関連もモダリティ毎に検討する必要がある。日常場面は多様なモダリティの情報に溢れているため、日常場面の多重課題行動の検討には情報を統制した模擬環境が必要となる。本研究ではエディンバラ大学Logie教授の協力を得て、日常場面を模した多重課題であるEdinburgh Virtual Errands Task (EVET)における模擬環境内に複数オブジェクトを設置して対象モダリティを変化させるオブジェクトEVETを作成し、日常的多重課題のモダリティ依存性を検討した。
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